異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
そうして私は、十六歳にして初めてアイーダの手を借りずに起きて、着替えをして、 一日三食の規則正しい生活を送っていた。といっても、毎日ライの手を借りて起床し、簡単に着られる運動用のワンピースを着て、用意された食事を食べているだけなのだが。
もちろん今でも湯殿の付き添いや、その後の肌や髪なんかは、アイーダが手厚く手入れしてくれている。
だけど騎士団施設に移ってから、アイーダは日中のトレーニングには同行しない。かわりに、私の隣にはいつもライがいる。
もちろん、それを不満に思っているわけじゃない。
だけど、これまでいつも一緒にいたアイーダが隣にいないのは、ちょっと不思議な感じがした。
本音を言えば、なんだか寂しい。
「まぁまぁ姫様!」
窓辺の卓で大量の布に埋もれて作業していたアイーダが、私の来訪に気づいて、弾かれたように立ち上がる。
「そんな扉の前に立っていませんで、どうぞ入ってくださいませ?」