異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~

「うん!」
 アイーダに笑顔で招かれて、私は足取り軽くアイーダに駆け寄った。
 けれど奥に進み、卓の上に山と積まれた布地の正体に気づくと、私は肩を落とした。
 最近のアイーダは、とても多忙だ。
 それというのも変化し始めた私の体形に合わせ、衣装類に軒並み調整の必要が出てきたからだ。
 とくに、毎日着用している裾よけの、ウエストゴムの総入れ替えは急務だった。……あ、カボチャのパンツもそうだ。
「アイーダ、手間かけさせてごめんね……」
 とにかく、アイーダにかかる負担は推し量って然るべきだ。
「まぁ、なにをおっしゃいますか! こんなにうれしい仕事など、ほかにありませんわ! ですから姫様、どんどんサイズダウンしてくださいませ!」
 アイーダは胸を張って、力強く言いきった。
「アイーダぁ!」
 私はアイーダの胸に、バフンッと体当たりで抱きついた。
「……姫様、本当にずいぶんとお痩せになりましたね。以前でしたら私、弾き飛ばされて窓に激突しておりましたもの」
 アイーダがしみじみとつぶやく。ついでに回した腕で、感触を確かめるように私の背中をさすさすとなでた。


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