異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~


 だけど今時点では、そんな計画は真っ白けっけだ。
「……あ、アイーダはお婿さんを取るから、行き遅れは違うのかな……と、とにかく! 私の結婚なんて待ってたら、いつになるかわからないよ!?」
 もちろん、アイーダはとびきりの美人だから、男性から引く手数多に違いない。だけどアイーダは、私よりも三歳年上なのだ。
 その三歳年上のアイーダが、いつになるかもわからない私の結婚なんて待っていたらやはり、多少なり結婚の条件を悪くしてしまうんじゃないかと心配でならなかった。
「さぁ、どうでしょう? 私は存外、姫様は早婚になるのではないかと踏んでおりますけれどね。ふふふふふっ」
 けれど私の心配をよそに、アイーダはまるっきり気にしたふうもなく笑ってみせる。しかもその表情は、どこか訳知り顔にも見える。
「まぁ、結婚はとにかくとして、今は目の前の運動メニューに集中してくださいませ。私個人としても、痩せて美しく変身した姫様に、はやく会いたいですわ!」
「うん、アイーダ! 私、がんばる!」
「はい! では私も、目の前の繕い物に集中しますわ!」
 抱擁を解いたアイーダは、その手にグッと裁縫道具を掴み上げた。


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