異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「あー、そういえばアイーダ。昨日はいたカボチャのパンツね、ウエストのゴムのところ、なんかほろほろほつれてきちゃったんだった」
私の言葉に、アイーダは裁縫道具を手にしたまま、ガックンと卓にうなだれた。
「……申し訳ございません! 実は私、小道具類の手入れなどは本来、守備範囲外でございまして。恥ずかしながら、裁縫はその最たるものでございます。その代わりと言ってはなんですが、効果的な見せ方等々の演出は得意なのですが……。と、とにかく! そのほつれたカボチャ、差し戻してくださいませ!」
焦りからか、アイーダが珍しく早口にまくし立てた。
……なんと! アイーダは裁縫が苦手!
完全無欠と思われたアイーダの、まさかの不得手を発見し、私はとってもうれしくなった。
「ぜんぜん気にしないよ! それにね、そのカボチャ、自分で縫ったから大丈夫!」
「姫様がご自分で縫われたのですか!?」
卓からガバッと身を起こしたアイーダは、とても驚いた様子だった。
ダイエットは体だけじゃなく、少しだけ私の意識 も変えてくれたのかもしれない。
「へへっ。パンツだし、誰が見るでもないからね。適当に、縫ってみた!」