異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
ザッバーンッッ——。
沈みかけた私は、ライの腕にガッシリと掴まれて水死を免れた。
「いったいどうした? 水中で寝るんじゃない!」
ライは逞しくって、ものすごく頼れる。 ……だけど私、これだけは言える。プールのライは、嫌いだ。
ライに抱えられプールから上がった私は、プールサイドに打ち上げられたトドのごとく転がる。
体裁とか、格好とか、そんなものはどうでもよかった。今は上がった息を整えるのに、もう必死だ。
「ではマリーナ、五分の休憩の後、水泳練習を再開する」
……鬼だ。
膝腰の懸念が払拭できるプールとはいえ、あきらかにライが陸上よりも厳しい。 呼吸をするかのように、鬼のような指導と発言をする。
まるでプールのライは、水を得た魚のよう……ハッ! そういえばライは、南のプローテイン公国出身だと小耳に挟んだことがある。
たしかプローテイン公国は十年ほど前の政変で、一時期かなり荒れていた。だけど南海岸の豊かな漁場や、肥沃な河川、湖なんかの水産資源によって、国民はゴタゴタの政変時も窮さずに済んだと学んだっけ。