異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
そう言えば教本に、豊かな水に囲まれたプローテイン公国民は幼少期から水になじみ、呼吸をするように泳ぐって書いてあった……。
あぁ、そうか。それじゃあ泳げない私の気持ち、ライにわかるわけがない。
私だって、呼吸ができない人の気持ちはわからない。
「はぁ〜」
やっと落ち着いてきた呼吸の合間、私はため息をこぼした。
「マリーナ、五分が経過した。水泳練習の再開だ!」
「……はぁ〜……ーい」
漏れたのは、ため息と返事を足して二で割ったような声だった。
しかし、鬼の指導は侮れない。
「マリーナ、いいぞ! だいぶ泳げるようになってきている!」
一日の終わり頃には、私はライの補助なしに、なんとか自力で泳げるようになっていた。
「よし! 最後に往復泳いだら、今日の練習は終わりだ!」
私がなんとか自力で泳げるようになったため、ライはプールに私を残し、自分はプールサイドに上がった。