異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「……ライ?」
そうして開いた目に飛び込んだのは、ライの強面。
「よかった!! マリーナ、無事で本当によかった!」
ライは仰向けに寝かされていた私に覆いかぶさるようにして、逞しいその腕に私を抱きしめた。
いつもなら、寝起きで見れば、卒倒しちゃうくらいおっかないライの強面。
だけど今、全身を小さく震わせて私を抱きしめるライを、怖いとは思わなかった。小刻みに震えるライの分厚い肩を、安心させるようにトン、トンとさすった。
「ライ……、私はもう、大丈夫だよ」
……あぁ、そうだ。私、壁でヘンなレバーを見つけて、それを引いたら水がブワーッとすごい勢いで私を押し流したんだ。
ここは、潜水訓練用の特殊プール。今思えばあれは、水流を発生させる起流ポンプを作動させるレバーだったに違いない。
冷静になれば、流水域での水難救助や水中探索を想定した訓練用プールで、備品装置を勝手に操作する危険性に容易に想像がついた。
「ライ……、ごめんね? 私、ほんと馬鹿で。起流ポンプを作動させるレバーだなんて、あの時は想像もできなくて……」
「違う!」