異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~


 私には、わかる。どんな状況でも、私が窮地になればライは、逞しいその腕で私を颯爽と抱き上げて救ってくれる。
 ライほどに逞しく頼れる人なんて、私はほかに知らない。
「私の食い意地ってすごいでしょう? 私ね、初めてなの。いつだって頭の片隅にあった、食べちゃおうかなって誘惑から、初めて解放されて過ごしてる。不思議なんだ、ご飯から小一時間も経てばお腹はペコペコで、もちろんひもじい。だけど心は、すごく満たされてる。自分のこと、がんばってるなって誇らしくも思える。それってね、ライが付いててくれるからだよ?」
 今この瞬間、ライは私にとって、おっかないガチムチマッチョではなくなっていた。
 ライに語った言葉以上に、私の胸にはもっともっと前向きな思いが満ちていた。
 お父さまにお母さま、それからお祖父ちゃんにお祖母ちゃん、みんなを守りたいのはもちろんのこと、私のために怒ってくれて、私に心を砕いて、そしていつだって一番近くで見守ってくれるライに、私は応えたい。いや、応えるんだ!
「ライがいなきゃ、こうはなれてない。全部全部、ライのおかげ」
 私の言葉に、ライが目を見開く。
「マリーナ……」


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