異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~


 ところがどっこい、ライは続きになんともデリカシーに欠ける発言をしてみせた!
 そんなわかりきった情報なんて、いらない! しかもそれ、暗におっぱい見ちゃいましたって、言ってるから!
「うっ、うっ、うえぇぇぇえ!! ライの、ケダモノ——っっ!!!」
 私の二度目の大絶叫はプールエリアを越え、騎士団施設中に轟いた。
 ……朝から騎士団に「ケダモノ」と轟くのも、これで二回目。私とライが、騎士たちから「ケダモノコンビ」のレッテルを貼られているだろうことは、想像に難くない。
 だけど今この瞬間、私はえぐえぐと涙するのに大忙し。
 ライもまた石のごとく固まって、石化が解ける兆しはなかった。
 まったくもって、どうしょうもないコンビである ……。



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