異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
ふむ。この流れならば、おいしく食事をするマリーナに、あえてこちらから水を差すこともないだろう。俺は静観することを選んだ。
「ライ・ザック殿、少しよろしいでしょうか」
するとここで、これまでマリーナを向かいから優しい眼差しで見つめていたアイーダが、その目線を斜め向かいに座る俺に移し、こんなふうに切り出した。
「どうした?」
「私、昼食時のリィ・ヴァーウンド第二師団副師団長の行動が気になっています」
アイーダから持ちかけられたのは、まさに俺が懸念していることだった。
「ライ・ザック殿を姫様から引き離し、そのタイミングでお近づきのしるしと称し、よりにもよって減量中の姫様に揚げ物を食べさせようとするなんて。あれは絶対に、なんらかの意図があって接触し てきたとしか思えません。裏には侯爵からの指示があるに違いないのです」
「アイーダ、そなたの疑念はもちろん、俺とてよくわかっている。証拠さえ掴めれば、裏で糸を引くヴァーウンド侯爵まで芋づる式に引きずり下ろすつもりだ。……とはいえ、決定的な証拠がなければ動きようがない」