異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~

「どんな些細なことでもいいのです。彼の軍務規律違反を見つけたら、その処分名目で自室の捜索と差し押さえの強制処分を実施するのです。部屋の捜索にさえ入ってしまえば、脇の甘い彼の事です、なにかしら証拠があがるに違いありませんわ」
アイーダは俺に向かってわずかに身をのり出すと、声のトーンをひとつ落として告げる。
「……別件で強制処分を発動させろというのか?」
「倫理的な善し悪しの議論はさておき、これはけっして珍しい捜査手法ではありませんわ。先にあくどい 手段で姫様と王妃様、果てはこの機に王妃様のご実家までもを陥れようと画策したのはあちらです。こちらも賢くいかなければなりません。目には目を、歯には歯を、ですわ」
 アイーダの言い分は的を射ており、納得できるものだった。ただひとつ、後半の台詞の意味を除いて。
「アイーダ、その目には、というのはなんだ?」
「遠い異国の格言なのですが、そこはあまりお気になさらず」
「そうか。……よし、とにもかくにもまずは、奴の規律違反をあげること。そこからだな」
「ええ」


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