異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「……はぁあああ、舐めたいよ! ううん、でも舐めない!!」
俺とアイーダが話し合いを終えるのと、つぶやきというには些か大きな声と共にマリーナがテーブルに皿を置いたのは同時だった。
「ん? マリーナはもう食い終わっていたか」
「まぁ姫様、申し訳ございません。長々と話し込んでしまいまして」
「う、ううん! 私はゆっくり紅茶を飲んで待ってるから、ふたりともゆっくり食べて!」
マリーナは妙に慌てた口振りでそう言うと、大振りのカップを両手に持った。
「……よ、よかったよぉお! 舐めずに皿を置いた私、偉い!」
そうして今度は、ちびりちびりと紅茶をすすりながら、マリーナがつぶやいた。
微笑ましすぎるマリーナの様子に、自ずと頬が緩んだ。とはいえ、食事を終えたマリーナを長く待たせるのは本意でないから、俺はいつもの倍のペースで食事を終えた。
普段はゆっくりと食事を口に運ぶアイーダも、この日は俺と同じ速さでシチューを平らげた。
こうして俺たちは平穏にシチューの夕食を終え、食堂を後にした。