異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
でももちろん私は知っている。このひと瓶には糖分やらカロリーやらだって、ギュギュギューッと詰まっているということを。
さらにもう一度、湧き出た唾をのむ。
「ご存知でしたか? 実はこれ、なかなかの人気商品なんです。なんとか買えて、本当によかったです」
そう言ってリィはニッコリと微笑んだ。
「え? もしかしてリィ、朝からこれを買いに?」
「ええ、なんとしてもマリーナ様に喜んでいただきたくて。けれど、おいしそうに食べるマリーナ様を想像しながら列に並ぶのは苦にもなりませんでした。これでマリーナ様の笑顔が見られるならば、半日くらいなんということもない」
まさかリィは、これを買うために公休の半日を費やしたというのか。
「それとは別にバラで幾つか購入をして、私も味見をしてみたんですが、本当にいい味でした。あ、そうそう。このチョコレートなどは、中になめらかな生クリームがたっぷり入っていてとくにおいしいんです」
そう言ってリィは、ポケットから個包装されたチョコレートを取り出すと、その場で包みを解いた。