異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~


 ならば最初から、誘惑には近寄らないようにすればいい。
「それにほら、河原のお散歩なら、気分転換とカロリー消費ができて一石二鳥だしね」
「えぇ、そうですわね。今の季節ですと、テンツユ川の周辺は多くの花々が見ごろでございます。せっかくですから摘んで帰って、お部屋に飾られてもいいかもしれませんね」
「あ、それいいね。ライに摘んで帰って見せてあげようっと」
 賑わう王都を背にして、アイーダと散策を楽しみながら進む。
「あれー? ねぇねぇアイーダ、今日のテンツユ川すっごく水量が少なくない? 川底まで見えちゃってるもん」
 途中、いくつかの集落を通り過ぎ、たどり着いたテンツユ川は、これまで見たことがないくらい水位が低かった。
 私は靴を脱ぎ、嬉々として膝下よりも水位の低い川中に、ちゃぷちゃぷと進む。
「マリーさま、危ないですわ」
「大丈夫! それより見て見て、この丸石!」
 私が川底から掴み上げたのは小石。だけど小石は、道端に落ちている物とはまるで別物だった。


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