異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「お金はいいのよ。妹さんの怪我が心配だから、私が消毒をしたいの」
お兄ちゃんにそう答え、私はアイーダに目配せした。アイーダはひとつうなずくとすぐに川から上がり、私たちがやって来た上流の方向に足早に走りだす。
「そういうことだから、お家には妹さんの消毒が済んでから帰ろう? あ、あそこがいいかな! あのぽっこり出っ張った小山で一緒に待ってよう!」
……へへっ、あの小山っておもしろい。
私は子どもたちを、川の中ほどにぽっかりと出っ張った三メートルくらいの小山へと促した。その小山は川べりから、陸続きに川中に突き出るような形状をしており、まさに川のド真ん中で360度リバービュー。
……むふっ! これって、めっちゃ贅沢~!
「そうだ、よかったらふたりの名前を教えてくれる?」
「俺、カール」
「あたし、チロル」
聞かされたふたりの名前に、なぜか意思とは無関係に湧き上がってくる唾をのんだ。
「そ、そっか! カールにチロルね。私はマリーだよ」
「……ねぇマリー」