異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
……それにしても、今日のテンツユ川は本当にどうしたんだろ?
普段の水位では、こんなふうに爪先だけ水に浸して遊ぶなんて到底できない。
だけど今日は川の真ん中の特等席で、ぽかぽかと日向ぼっこをしながら、水に足をつけて涼も取れちゃう。なんて贅沢!
「ねぇマリー、とっても気持ちいいね」
すると、私の膝に抱っこで座っていたチロルが、振り返って満面の笑顔で言った。
ふふふ、チロルにも笑顔が戻ってよかった!
「うん、ほんとにいいお天気で気持ちいいね」
「違うよ。そうじゃなくて、マリーのお膝、ふっかふかで気持ちいい!」
う”っ!!
「そ、そう。よかった」
うぇええ〜ん!! それ、ちっともよくないよー!
笑顔の仮面でうなずきつつ、内心で泣く。けれど当然の事ながら、チロルには含みも悪意も欠片もない。
……とほほ。だけど、子どもが素直なのはいいことだ。私はそう自分を納得させた。
そうして温かな日差しを浴びているうち 、すっかりと気持ちがよくなって、段々とまぶたが重たくなってくる。