異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
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わくわくで向かった朝食の席で、私はご満悦に微笑んでいた。
目の前には、肉汁したたるハンバーグ。
むふふふふ。
食べなくたってわかる。これ、絶対においしいやつ!
私は右手に持ったフォークを、ハンバーグの真ん中に突き刺した。
え、ナイフ? そんなのは、かたっ苦しい晩餐会でしか使わない。
私はひと刺ししたハンバーグに、あーんとかじりつく。
そうすれば拳大のハンバーグは、ひと口で半分ほどが口の中におさまった。
……う、う、うわぁぁ! 口の中、めっちゃおいし!
もっきゅ、もっきゅ、と噛みしめて、おいしさが途切れることがないように、ハンバーグが口から消える前にふた口目を頬張った。
ハンバーグは、わずふた口で消える。やはり、ナイフは不用だ。
「アイーダ、おかわりっ!」
私は脇に控えるアイーダに、空いた皿をズイッと差し出した。
「姫様、コルセットがきつくて食べられないのではなかったですか?」