異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「うん!」
もちろん救助がくるまで、このままここでしのげれば一番いい。とはいえ、次の堰がいつはずされるとも知れない状況で、ただ救助をあて込んで待つだけというのは、幼いふたりを預かる年長者としてあまりにも無責任に思えた。
「カール、チロル、ふたりは泳げる?」
「ううん、俺もチロルも泳げないよ」
私の問いにカールは眉をハの字に下げ、不安そうに首を横に振った。
「そっか……」
このままではもしもの時、ふたりが流されて溺れてしまう。
私が泳げるとはいえ、流れのある川でふたりを抱えた状態で、川岸まで泳ぎ着く自信は到底なかった。
だけど不幸中の幸いで、水流自体は穏やかだから、ふたりを抱えて浮いていることならできるかもしれない。そうなると、なんとかふたりが流されないように対策をしておきたい。ここで今、私になにができる……!?
「マ、マリー、水がっ、水が増えてるよ!?」
私があれこれ考えを巡らせていると、無情にも川の水位が上がりだす。私たちがお尻を預ける小山は、端から徐々に水没してその面積を減らしていく。