異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「あんちゃんっ!」
小山の消失と同時に、私たちも川に流された。
「っ、カールは私に掴まって! それで体から力を抜いて浮かぶの!」
「わかった!」
「チロルは私に寄り掛かっていてね!?」
「うんっ!」
私は力みそうになる体から意識的に力を抜き、川面に仰向けで浮かぶ。私は流れに逆らわず、とりあえず呼吸を確保しながら浮くという選択をした。
チロルを引き寄せて、その上半身を私の腹にのせ上げる。カールは私の肩の辺りにしっかりと掴まった。
すると私の巨漢が、これ以上ない有効な浮き道具として、最大限の効力を発揮した。
「……マリーってすげぇのな。俺ひとりだったら、チロルと一緒にちゃんと浮かんでられたかどうか」
私に掴まって川面に浮きながら、しみじみとカールがつぶやく。
侮るなかれ、脂肪の浮力!
「へ、へへっ。まぁ、とにもかくにも浮いてるのには困らない感じだね。このまま、救助を待とう」