異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
我が身についた余分な脂肪。撃退必須の迷惑者かと思われたそれらは今、紛うことなく救世主だった。
……私、今ばかりは太っててよかった!!
私は人生で初めて、巨漢を神に感謝した。
「うん! マリーと一緒だから俺、ちっとも怖くないよ」
カールが私に向ける尊敬のこもった眼差しは、少しこそばゆかった。
「あたしもよ! それにマリーって、お腹もふわふわで気持ちいいのね!」
「そ、そっか。それはよかった」
お腹の上から聞こえてきた嬉々とした台詞に……、やっぱりちっとも、よくはないと思った。
「……あんちゃん、お腹減った」
するとここで、唐突にチロルがつぶやく。
……ん? お腹?
「こんなところで言ったってしょうがないだろう? 少しは我慢しろ!」
それを聞きつけたカールが、チロルに声を大きくした。
「うっ、うぅぅっ、あんちゃんが怒る」
「べつに怒ってないだろう!? だけど、少しくらい時と場所を考えろよ!」