異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~

「やっぱり怒ってる! でも、お腹減ったもん……。うっ、うえっ、それに手だって痛いもん……。うっ、うっ」
 ……きっと、普通じゃない異常な状況がほんの少しずつ歯車を狂わせる、そう感じた。
 私のお腹の上で、チロルがしゃくりあげて、肩を震わせているのがわかった。
 ……どうしよう。
 どうしたら……、あーー!!
「チロル! 私、お菓子を持ってるの! 私の右ポケット、わかるかな!?」
 私はここで、今日の昼、リィからもらったままになっていたお菓子の存在に気がついた。
「え? お菓子!?」
 チロルは私のスカートのポケットの辺りをもぞもぞと右手でまさぐる。
「……えーっと、あ! あったーっ!!」
 しばらくまさぐった後、チロルはついにポケットから瓶を引っ張り出した。
「マリー、これ食べていいの!?」
 チロルがお菓子の瓶に目を輝かせて尋ねる。
「もちろん、チロルが食べて。それからカールにも、チロルが食べさせてあげてね」
「うんっ!」


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