異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~


***

 議会での説明は拍子抜けするほどあっさりと終わり、俺は予定よりもずいぶんと早い時刻に騎士団の詰所 に帰ることができていた。
 この時間ではまだ、マリーナは戻っていないだろうな。きっと今頃はまだ、アイーダと買い物を楽しんでいるに違いない。
 マリーナと騎士団の宿舎で共同生活を始めて、今日でちょうど二週間。
 この間、いつも俺の隣にはマリーナがいた。そのマリーナが、今は傍らにいない。それが、ひどく寂しいような、まるで心にポッカリと穴でも開いてしまったかのような、どうにも満たされない心地がした。
 ……なに、マリーナは夕食には帰ってくる。この隙に、たまった書類に手をつけるとするか。
 俺は気を取り直すと、多くの業務を任せる副団長のもとへと向かった。
「わかっていると思うが、体調不良を装って訓練をサボるなど、重大な違反行為だぞ。いったいどこに行っていた?」
 すると副団長室に向かう途中、第二師団の師団長がひとりの騎士を詰問しているところに出くわした。
 ……ほぅ、訓練のサボりとは珍しいな。


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