異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
逸る心を抑え、馬上から集団の先頭にいたリーダー格らしい男に問う。
「おや旦那、あっしら地もとの自治団でしてね。どうやらテンツユ川に少女らが流されてしまったようで、その救助に向かっておるんですわ」
……あぁ! マリーナ!!
聞かされた瞬間、目の前が真っ暗に染まる。全身の肌という肌が粟立ち、鼓動は胸を突き破ってしまいそうに強く激しく刻んでいた。
わずかにでも気を緩めれば震えは全身を支配して、握る手綱を取り落としてしまいそうだった。
俺は意志の力で震えを抑え、固く手綱を握りしめた。
「俺が先に救助に向かう! 騎士団長の権限において、そのロープと浮具を借り受ける!!」
声高に叫ぶと、俺は自治団の男たちの返事を待たず、馬上からロープと浮具を奪うようにして駆け出した。
「旦那が騎士団長って、そりゃ本当かね!?」
「あっしらにも、救助を依頼された責任ってもんがあるんですぜ! 旦那が騎士団長っていう証拠をだね——」