異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~


 え!? なぜか横から、お母さまの声がした。
 驚いて、パチッとまぶたを開く。
 すると視界に、お母さまのドアップが飛び込んだ。
「え!? お母さま!?」
 驚いて、布団からガバッと跳ね起きた。
「マリーナ、よかった! よかったわ!!」
 次の瞬間、私はお母さまの胸に渾身の力で抱きしめられていた。
 起き抜けで鈍い頭に、いっぱいの疑問符が浮かぶ。
 お母さまが、どうしてここに? それよりなぜ、お母さまは顔をクシャクシャにして泣いている!?
「お母さまどうしたの!? どうして泣いてるの!?」
「マリーナ! 午前の王国議会で、正式にあなたの追放論が撤回されたの! もちろん王族に肥満を抱える現状は褒められたものではないけれど、だからといって追放はあまりにも強硬だと、追放論を唱えていた筆頭議員が失脚したことで、議員の全会一致をもって正式に決まったわ。付随して、内々に突きつけられていた減量の期限も撤回されたの!」


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