異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「ライ・ザック騎士団長お待ちください! 私どもの馬車が、こちらに!!」
走り出そうとした俺に、侍従長が門の外に停車した馬車を差し示す。
「いや! 馬車よりも、単騎で駆けた方が速い! 俺は馬で向かう!」
俺は侍従長の制止を振りきって駆け出した。
「ライ・ザック殿!? わ、私も! 私もご一緒いたします!」
背中に、アイーダの悲痛な叫びを聞く。
答えてやるべきだとは思ったが、聞かされたマリーナの現状に俺は一分一秒が惜しく、それ以上、その場にとどまることなどできなかった。俺は厩舎に向かって、一直線に駆けた。
愛馬で騎士団施設を飛び出すとき、侍従長の馬車に同乗するアイーダの姿を横目に見た。俺は単騎、王宮を目指して通りを駆け抜けた。
王宮に到着した俺を待ち構えていたのは、悪鬼のごとく顔をゆがませた陛下と王妃様だった。
俺の姿を目にした瞬間、 王妃様はたおやかな手で俺の首を掴み、ギュウギュウと容赦のない力で締め上げる。
「ライ・ザックおのれっ! かわいいマリーナになにをした!? そなたには先のヴァーウンド失脚の一件で世話になった恩がある。しかしマリーナの尋常ではない此度の様子は何事か!? 許さぬ、許さぬぞ!」