異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「王妃様、お叱りはもっともでございます! ですがどうか! まずはどうか、俺にマリーナと話しをさせてください! マリーナがこもる厨房に、向かわせてください!」
俺は苦渋に顔をゆがめながらも、直立不動のままなんとかこらえ、王妃様の瞳を見据えて告げた。
しばし、俺と王妃様の視線が絡む。
まるで根比べのように、俺も王妃様も、どちらも目線を逸らさない。互いの瞳に映る己を、きつく睨みつけていた。
「……王妃や、ここはいったんライ・ザックに任せてみようではないか? そのために、わざわざライ・ザックを呼び寄せたのだ。悲しいが、傷心のマリーナが今望むのは、わしらの慰めではなく、ライ・ザックであろうよ?」
俺と王妃様の睨み合いを止めたのは、陛下だった。
陛下は俺と王妃様の間に割って入ると、俺の首を締め上げる王妃様の手に、そっと自分の手を重ねる。
「あなた……」
陛下は王妃様の手を俺の首からはずさせると、その胸に王妃様を抱きしめた。