異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
楽しい時間が永遠には続かないこと、私は知ってる。
楽しい時間も、いつかは終わる。
ダイエットの満了まではまだ期日が残っていて、ここで終えるには少し早い。だけど今が、ライとの別れのとき。
好きだから、好きを自覚した今だから、もうライとはこれ以上一緒になんて暮らせない。
「へへっ。好きを自覚した瞬間に失恋しちゃうって、なんだか逆にすごいよね。……でもね、最初から言ってたじゃない? 私は結婚しないで王宮に居座って、もぐもぐぱくぱくおいしい物をいーっぱい食べて暮らすって。これからはまた、とろ〜んとホワイトソースがとろけるグラタンも、カツレツも、『テンプーラ王国うまいものガイド』のおいしそうなあれやこれやも、全部全部食べられるよ? さぁ、まずはお父さまお母さまに謝って、それから大食らいをしに行こう!!」
私は自分自身を鼓舞するように明るく言って、今度こそ扉に向かって踏み出した。
ガタッ! ガタガタガタッッ——!
えっ!?