異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
背を向けたかまどの方から、けたたましい音が響く。ビクンと肩を揺らして振り返れば、不自然に蠢く排気ダクトが目に飛び込んだ。
しかも排気ダクトはかまどの上の壁に設えられており、そこから厨房内に大量の煤と埃が舞い落ちる。
なっ、なになになにっ!?
ガダガダガダッ——! ガッ、ガッ——!
ナットで留められた、金属製の網が物すごい勢いで揺れる。ナットがわずかに浮き、網はへしゃげていく。
え! えっ!? えぇぇええええっっ!!
ナットが弾き飛ぶのが先か、はたまた、網が金属屑となって散るのが先か。とにかくこのままでは、排気ダクトが力技で破られるのも時間の問題と思えた。
これって、侵入者? 泥棒だよねっ!?
私はハッとして、弾かれたように扉に向かって駆け出した。
やだ! どうしてよりにもよって宝物庫じゃなくて、厨房に来るの!? どんだけ頭の弱い泥棒なの!? ううん、食い意地!? もしかして、食い意地の張った泥棒なの!?
ガッ、ガッ——! ガッッ、ガッチャーーンッ!!
「っっ!!」