異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「俺はそんな些末なことを言っているのではない! 今ここに、陛下は介在しない。これは、二カ月という期間、共に同じ目標に向かい、努力してきた俺とマリーナの問題だ! 俺は、俺の気のせいでも、独り善がりでもないと確信している。俺たちには、日々の暮らしを共にし、同じ感動を共有しながら、一歩一歩積み上げてきたたしかな信頼関係があっただろう!? マリーナ、いったいなにがあった? 共に築き上げてきたこれまでをすべて断ちきろうとするだけの、なにがあった?」
私の脳裏にも、ライと一緒に築き上げてきたこれまでが鮮やかな存在感でもって駆け巡る。
断ちきりたいわけがない。だけど、断ちきらなければ、私の心が悲鳴を上げる。
「……ライは、残酷だよ。だってどんなに一緒の目標に向かって信頼関係を築いたって、目標達成の後には、私を置いてプローテイン公国に帰っちゃうのに……。プローテイン公国でライを待つ、王女様のところに、帰っちゃうくせに!!」
あふれる感情で、胸の中がぐちゃぐちゃになっていた。
悲しくて、どうしようもなく苦しくて、こらえようと思ったのに制御しきれず、ボロボロと大粒の涙がこぼれた。
「……マリーナ、今のはどういうことだ? 俺にプローテイン公国に帰国する意思などない」