異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~


 ライはこぼれる涙をそっとぬぐいながら、困惑の表情で告げた。
「うそだよ。だって私、プローテイン公国大使館から出てきたライが、連れの男性と話しているのをこの耳で聞いたもの。従姉の王女様と結婚して、ライがプローテイン公国の王さまになるんでしょう?」
 私の言葉に、ライは少し驚いたようだった。
 そうして少し考え込むようにして、ライは口を開いた。
「そうか、マリーナはプローテイン公国の大使館前での会話を聞いていたんだな。……マリーナ、場所を変えよう」
握ったままの私の手を、ライがグッと引き寄せる。
「えっ!? ラ、ライ!?」
気づいたときには、私はライに手を引かれ厨房を飛び出して、王宮内の階段を駆け上がっていた。



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