異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~


 ここでライは一呼吸をおいて、私の目をしっかりと見つめて続けた。
「マリーナを愛している」
 この瞬間の感情は、私自身にもよくわからない不思議なもの。
 ただ、心も体もとてもふわふわとしていた。ライと私以外のすべてが遠くかすむ。
 ライと私のふたりだけが、今この瞬間を支配していた。
 ライは私を見つめたまま、さらに言葉を重ねた。
「俺はマリーナ以外を望まない。俺が一生涯ただひとり、望むのはマリーナだ」
 ライは額にいただいていた私の手を口もとに引き寄せて、もう一度そっと手の甲に口づけた。だけど今度の口づけは、手の甲だけじゃなかった。
 ライは口づけた私の手を返すと、手のひらにもそっと唇を落とした。
 手のひらへのキスは、懇願。
「マリーナ、俺はあなたほどに魅力的な女性をほかに知らない。マリーナ、俺はあなたがいとしい」
 ライは私に愛を伝へ、愛を乞う。
 こんなにも一途で真摯な愛が、果たしてほかにあるだろうか?
「ライ……」
 私の声は、震えていた。だけど心は、もっともっと熱く震えていた。


< 288 / 325 >

この作品をシェア

pagetop