異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
馬車の車内、隣のライを、チラリ、チラリと見上げる。
紆余曲折を経て、現在、私とライは騎士団に帰る馬車に横並びで腰掛けて揺られていた。ちなみにこの二カ月ですっかり小さくなったお尻は、すっぽりとひとり分のスペースに収まるようになっている。
「ねぇライ、帰ったら頬っぺた、すぐ冷やそうね?」
横目に見るライの頬は、なんとも痛々しいありさまだった。
「なに、こんなのは放っておけば治る。それに、これが結婚承認のための対価と思えば、俺にとっては勲章にも等しい」
っ!! ライに言葉に、ボンッと頬に熱がのぼる。
見なくともわかる。私の頬は、お父さまの拳を受けたライのそれよりも赤くなっているだろう……。
屋上を出た後、私は真っ先にお父さまお母さまの居間に向かった。居間ではお父さまお母さま、そしてアイーダが一睡もせずに私を待ってくれていた。目を真っ赤にした三人の姿に、私はあふれる涙が止まらなくなった。私は泣きながら謝罪をして、それぞれとひしと抱き合って感謝の心を伝えた。
それらが一通り落ち着いたタイミングで、ライが私との結婚を、お父さまに願い出たのだが……。その結果が、隣のライの腫れて熱を持った頬というわけだ。