異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「へぇ? そうだったの?」
「とにかく残り三週間弱、共に減量計画の完遂を目指し、がんばろう」
ライが大きな手で、私の肩をポンッと叩いた。
私はライに向かってうなずきかけて、……っ! ところが、ここで私の脳裏に、昨夜した愚かな行為が思い浮かんだ。
「マリーナ?」
急に言葉をなくし、うつむく私に、ライが怪訝そうに呼びかけた。
「……ライ、私ね、昨日厨房でバゲットやらハムやら、いっぱい食べちゃったんだ。それって、減量計画に影響しちゃうよね?」
……なんで私、あんなに食べちゃったんだろう。昨日の私を、殴ってやりたい思いだった。
せっかくここまで、あれだけ食べたいのを我慢して、やってきてたのに……!
やるせなさに、唇を噛みしめた。 すると、うつむく私の頭に、ポンポンとライの手がのっかった。
つられるように目線をあげれば、ライが優しい目をして笑っていた。
「なに、心配するな。かつてマリーナがしていた連夜の忍び食いに比べれば、なんということもない」