異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
気づいたときには、すっぽりとライの胸に抱きすくめられていた。
「……かわいすぎる。俺はこんなにもかわいいマリーナと同室に寝起きし、指を咥えて横目に見ながら、陛下との約束通り清く正しく、残り期間の満了を迎えられるのか? ……いや、なんとしても忍ばねば! たとえ血管が焼き切れても、この身が焼け果てて灰と散ろうとも、約束を堅持してマリーナを我が妻に!」
灰になって散っちゃったら、そもそもお婿さんにはなれない。だけどこの時の私は、ライのきつきつの腕の中。
「ねぇってば、ライ〜?」
「くぅうう! なんとしても、俺は耐える!!」
ライの悲壮なつぶやきは聞く者なく、ガタゴト進む馬車の走行音に紛れたのでありました。