異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~

「けれどマリーナ王女の太陽みたいな笑顔は、訓練に疲れた騎士たちの心を癒し、騎士団を明るく照らしてくれました。休憩時間に食堂などで顔を合わせれば、元気よく挨拶をしてくれる。運動中に私どもが声援を送れば、その声を受けていっそう励まれるお姿はなんとも健気で、こちらまでがんばらなければと鼓舞されました。そんな気さくでかわいらしいマリーナ王女と顔を合わせるのを、誰もが楽しみにしていました」
 ……え? ……う〜んと。運動中の声援に関しては、どっちかと言えば「ケッ」とか「ヘンッ」って類のなにくそっぽい感じで……。
 うん、これはあえてお口にチャックだ。
「でもさ、同じ釜の飯を食う仲間なんだから、顔を合わせれば挨拶するのは当然だし、ムスッとしてる方が逆におかしくない?」
 改めて言っていて思う。私はなにも、特別なことなどしていない。
 騎士はそんな私を、まぶしいものでも見るように、目を細めて見つめていた。


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