異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「……マリーナ王女、ほかの騎士らを引き合いに出しましたが、私はそんなあなたに会うのを最も心待ちにしていたひとりです。できるだけマリーナ王女の食事時間に合うようにと、狙って騎士食堂に向かっていました。ひと目顔が見られれば満足で、挨拶が交わせたら跳び上がりそうなくらいうれしくて、逆に時間がズレて日に一度も顔を見られなかった日はショックでなりませんでした」
……そう言えば、多くいる騎士たちの中でも、この騎士とはかなりの高頻度で騎士食堂で顔を合わせていたっけ?
「マリーナ王女」
私がこれまでの食事時を思い出しながら、思考を明後日の方向に飛ばしていたら、騎士にスッと右手を取られた。
えっ!?
そうして取られた指先に落ちたのは、本当に触れるか触れないかの、そんな口づけ。口づけを落とすと騎士は、すぐに私の手を解放した。
驚いて目を見開く私に、騎士は少し寂しそうに微笑んでみせた。
「騎士団に来たあなたをひと目見た瞬間から、ずっとお慕いしておりました」