異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~

「あと、今晩を含めて六回一緒に朝を迎えたらライとお別れって、そんなの寂しすぎる……」
 減量の終わりは、ライとの騎士団での共同生活の終わりを意味している。
 減量の後、私はすぐにでもライと結婚できるものだと思っていた。そうしたら五日前、陣中見舞いに騎士団にやって来たお父さまとお母さまに、鼻で笑われてしまった。
 ふたりからこんこんと説かれたのは、王族の結婚とはそう簡単なものではないということ。私とライの結婚も例外でなく、婚約発表に半年、そこから結婚式までさらに一年かかると聞かされて、目の前が真っ暗になった。
 それを聞かされてからもう五日、私の気分はずっと沈んだままだ。
「はぁ〜」
 私は特大のため息をこぼし、頭をワシャワシャとして髪を洗っていた 手を止めた。
「姫様。そんなにかわいらしいことをおっしゃってると、狼に変身したライ・ザック殿にパクッとおいしく食べられてしまいますわよ? ふふふっ、姫様ってばすっかりお痩せになって、その見た目だって天使か妖精かというかわいらしさなんですから、気をつけてくださいませ?」


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