異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
あの大浴場の惨事から、およそ三カ月。だけど、もうずっと以前のことのようにも思えるし、逆についこの間のできごとのようにも思えた。
「……ねぇアイーダ? アイーダとこんなふうにお風呂に浸かるのも、あと六回だと思うと寂しいね」
私とアイーダが今、一緒に浸かっているのは騎士宿舎の女性用大浴場だ。
女性騎士らは、数人ずつ交代で入浴時間が決まっている。私とアイーダも騎士宿舎に暮らすようになって、決められた時間内に、毎晩一緒に浸かるのが習慣になっていた。
アイーダには王宮にいたときからずっと、入浴の手伝いと肌や髪の手入れをしてもらっていた。だけど、こんなふうに一緒の浴槽に浸かるなんていうのは、王宮ではなかったことだ。
騎士宿舎での共同生活だからこそ、過ごせた時間だ。
「姫様……」
「あ! だけど私はライと結婚したら王籍をはずれるわけだから、そうしたら今度は主従じゃなくて、アイーダとお友だちになれるよね!?」
私は明るい未来の想像に、頬を緩ませた。