異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~

「……姫様、不思議なものですわね。今も昔も、私にはあなたがまぶしい。その見た目の麗しさだけでなく、一本芯の通った凛とした美しさが姫様は寸分も変わらない。立場が変わり、今では私が三歳も年長で、けれどどんなに時が移ろっても、やはり私にとってあなたは永遠に憧れの存在ですわ」
 アイーダの言葉はよく、わからなかった。
「今も昔も? どしたのアイーダ? なんだかずいぶんと懐古的なお婆さんみたいな発言じゃない?」
「……ふふっ、今のはどうか忘れてくださいませ。それより姫様、ヘアパックをいたしましょう」
「やったぁ! それからアイーダ、私にとってアイーダは、とっても大切な存在なんだからね?」
「まぁっ、姫様!」
 アイーダは大切で、そして不思議な存在。
「へへへっ」
 アイーダと居ると、すごくホッとする。きつきつの心が、ふんわりと緩むような、そんな心地。
 私は前世のこと、全部全部を覚えているわけじゃない。だけどもしかすると、アイーダとは前世でも縁があったのかなぁ、ふとそんな想像が脳裏をよぎった。





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