異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~

「……はぁい。気をつけてね〜」
 アイーダを見送った私は、よたよたとソファに沈んだ。
 ど、どうしよう!?
 そんな恥ずかしいこと、ライになんて頼めないよっ! だって、だってねぇ……。
 ……ほんとうに、そう?
 その一瞬、私は想像した。
 逞しいライの胸に抱きしめられて、ライの大きくて温かな手のひらでやわらかに揉みしだかれて……。
 っ!!
 浮かんだ想像に、ゴクリと唾をのみ込んだ。だけどさらにあふれる唾液に、もう一度ゴクンとした。
「ハッ! やだっ、ライがお迎えに来ちゃうよ〜!!」
 顔を上げ、壁掛け時計を目にした瞬間、私は大慌ててドレスをかぶり、集合場所の王宮正門に走った。


「ラ、ライ! お待たせ!!」
 案の定、私が王宮正門から飛び出したときには、すでにライが私を待っていた。
「いや、……マリーナ? ずいぶんと顔が赤いようだが、まさか熱でもあるのか?」
 駆け寄る私に一度は微笑みかけたライは、しかし私の顔を覗き込むと、その表情を険しくした。


< 315 / 325 >

この作品をシェア

pagetop