異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「ねぇライ! 前にいる真ん中の女の子って、なんだかチロルに似てない!? それで左の男の子はカールに似てる!」
右のガチムチマッチョは知らない。少年少女も前のときとは服装の印象が違うけど、よくよく見ればテンツユ川で苦難を共にしたチロルとカールにそっくりだった。
「あぁ、間違いなくカールとチロルだろう」
「やっぱり! ライ、私、声をかけてみるよ!」
言うが早いか、私は前を行く三人連れに駆け寄った。
「久しぶりっ! 元気にしてた!?」
三人の前に勢いよく飛びだしていって呼びかけた。
「こ、これは! お久しぶりでございます!」
え? なぜか真っ先に反応したのはガチムチマッチョの青年で、青年はチロルとつないでいた手を解くと、私に向かいピシッと直角に腰を折った。
「あ、たしか騎士の……」
咄嗟に記憶を紐解けば、青年が騎士団で見た顔であることに思い至る。けれど肝心のカールとチロルのふたりは、ポカンとした様子で立ち尽くしていた。
「マ、マリーっ!? すっごく痩せてる! それですっごく綺麗になってる!」