異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「は、はい! 今月からは実家への仕送りを減額するんです。なので弟妹に菓子でも買ってやろうかと思って出てきました。……騎士団長、あれから一月半、おかげさまで実家の商売が軌道に乗りました。しかも本業のかわら版でまで大ヒットが出て、本当になんてお礼を言ったらいいか」
「なに、これ以上の礼は不用だ。礼はもう、お前の両親から十分すぎるほどに伝えられている」
「はい」
私たちはしばし、再会を喜び合った。
「では騎士団長、マリーさま、俺たちはこの店に寄りますのでこれで失礼します」
「それじゃマリー、またな!」
「それじゃーね!」
「うん、ばいばーい」
私たちは『テンプーラ王国うまいものガイド』の3ページに掲載されている、王都の人気菓子店の前で別れた。
「ライ、まさかこんなところでカールとチロルと会えるなんて思わなかったよ。なんだかんだで、世間って狭いね」
「……たしかにそうだな」
三人は仲よく手をつなぎ、菓子店の内に消えていった。
「ライ、行こっか」
「あぁ」
私とライも手をつなぎ、王都の賑わいの中を歩き出した。