異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「なに、この立派なお屋敷……?」
「俺の屋敷だ」
ライから返った言葉に、ギョッとして目をむいた。
嘘っ!? ライって、王都に屋敷なんて持ってたの?
「ライ・ザックさま、こちらにお戻りとはお珍しい。おや、そちらのお嬢さまは?」
しかも出迎えた家令は、王宮の侍従にだって勝るとも劣らない、完璧で優雅な所作の好々爺。
……侮るなかれ、騎士団長の財力!
忘れていたわけではなかったが、普段のライの質実剛健でストイックな姿から、すっかり頭の片隅に追いやられてしまっていた。しかしライは騎士団長であるからして、なかなかのエリート、要は高給取りなのだ。
……はりゃぁ~、こりゃ驚いた。紛うことない本音はこれだ。
「俺から呼ぶまで、寝室には誰も近寄せるな」
「おやおや!」
え? なに?
とりあえず家令のお爺ちゃんが、ニマーンとしたものすごく悪い顔をしているよ?
……家令のお爺ちゃん、なんだかキャラがブレてない? だって、優雅な所作とその表情は、どう考えてもミスマッチ。