異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
難しい顔で考え込んでいたライが、手もとの書面から顔を上げたと思ったら、文字通りのことをわざわざ確認してきた。
「はい」
「……そうか。では、その後にチョコレート菓子とクッキーがおよそふた掴みずつ、とあるが二個ずつの間違いということはないか?」
再びされた確認も、私が自己申告書に書いた通りの内容だ。
なんだろう? 二度にわたる文字通りの質問……、ハッ! これは、もしや!
……どうしよう、ここは口をつぐむべき? ううん! 私たちはこれから共通の目標に向かってやっていくわけだから、なぁなぁにはしておけない!
「はい、文字通りです」
ぅぅううっ。怖いけど、怖いんだけど、……女は度胸だっ!
「あ、あの! ライは少々読解力に難があるようですが、それはやっぱり頭の中身まで、筋肉が幅を利かせているからでしょうか?」
私は今後の良好な関係のために、意を決して問いかけた。ふと、やはり天は二物を与えないのだなぁ、そんな思いが脳裏に浮かんだ。