異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
ライは、ガックリと地面に膝を突く私のうしろに回り込むと、さすさすと背中をさすり始めた。
「……王宮内庭園を一周は、無理があったようだな」
私の背中をさすりながら、ライがポツリとつぶやく。
うしろのライの表情はわからない。だけどその声は、後悔が見え隠れしているような気がした。
……うん、そりゃあ後悔もするだろう。だって、 王宮内庭園を一周するのにどれほど時間がかかるのかも予測できなかったんだから。準備運動でそんなことしたら、体力測定に取りかかる頃には夕食の時間になってしまう。
「ねぇライ? ライは有能な騎士団長だって聞いてたけど、時間配分に関しては致命的に下手くそなんだね。へへへっ、でもね誰にでも苦手ってあるし、だから落ち込まなくていいと思うよ?」
自分で言った台詞に、ひとりうんうんとうなずく。
ちなみに私は、食べたい欲求を抑えるのが致命的に苦手だ。
ん?
背中をさするライの手が、不自然な位置でピタリと止まっていることに気づく。