異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
仰向けに寝転んだ私の足をライがグッと抑え込み、威勢のいい開始の合図をよこす。
「……っっ! ……っっ! ……っっ!」
うぐぐっ? ふんぬっ! こらしょっ!
「マリーナ、なにをふざけている?」
活きの悪いトドみたいに、びちっびちっと蠢く私に、ライから厳しい声がかかる。
うぅぅっ、そんなすごまれたって、起き上がるに起き上がれなくて……うんしょっっ!
「ライ・ザック殿、姫様は——」
「もしや、起き上がれないのか?」
今回はアイーダが皆まで言う前に、ライは自発的に悟ったようだった。
もしかしなくとも、その通りだ。
「はい……」
ちょっと気まずいが、これまた事実なので素直にうなずく。
「そうか。では種目を変える。腕立て伏せを五分間だ。マリーナ、準備はいいか 」
「はい」
さすがの私も、腹筋のリベンジに意気込んだ。