異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
ライといい、アイーダといい、今回の減量計画は周囲の本気度が高い。なかなかに手強い鉄壁の構えと見えた。
「はぁあああ〜。仕方ない、ひとまず おとなしく晩ご飯を待とう」
出だしから忍び食いにつまずいた私は、特大のため息をこぼしながら、たどり着いた寝台にゴロンッと寝転がった。
そうして仰向けになって天井を眺めていれば、今日一日を一緒に過ごしたライのことが思い出された。
……でもさ、ライが評判通りじゃなくってよかったよ。
最初にライを見たときはどうなることかと思ったけど、 実際に接してみてちょっと安心した。
ライはガチムチマッチョで顔は怖いけど、私への接し方は紳士的。たまに眉間に皺寄せて睨まれて、震えたりちびりそうになったりもしたけれど、少なくとも前評判のような冷酷無慈悲な所業とはほど遠かった。
……うん。そういう意味では、私の減量計画の指揮を執るのがライでよかった。
おもむろに、ライと握手をしたふくふくとした自分の右手を目の前にかざす。
ライの大きな手は、私のふくよかなこの手を余裕ですっぽりと包み込んでしまった。
ガッシリとしたライの手の感触を思い出せば、なんだかちょっと、頬が熱を持つような気がした。