異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
特大のため息をこぼしながら、窓のよだれをネグリジェの袖で適当にぬぐい、ボフンッと寝台に寝転がる。
「アイーダが起こしに来るまで、ちょっとでも寝ておかなくちゃ……」
無理矢理に、ギュッとまぶたを閉じてみる。
そうすれば閉じたまぶたの裏に浮かぶのは、まるで人が変わってしまったかのような、昨夜のお父さまとお母さまの姿だった。
「……うぅぅ。あんなに優しかったお父さまとお母さまが、昨日の夕食では鬼みたいに見えた。私、あんなに欲しいよって、キラキラの目で訴えたのに……。私、あんなにちょうだいって、スリスリしたのに……」
なのに昨日は、お父さまもお母さまも夕食を分けてはくれなかった。
いつもゆっくり食事をするお父さまは、注視する私の視線に耐え兼ねたのか、残りの料理をひと口でかっ込むという荒業を披露した。その後に盛大にむせ込んでいたようだけど、私は残りの料理を食べきられてしまったことがショックで、正直それどころじゃなかった。