異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~




 そうして朝食の席、がっつく元気もないくらい、私は憔悴していた。
 色とりどりのフレッシュサラダも、私の心を明るくはしてくれない。
 私はカラフルなそれらより、茶色い肉塊の方がいい。それらは一見すれば地味だけど、ひとたび噛みしめたときの幸福度が桁違い。
 ……はぁ。
 内心で小さく息ついて、私はフォークを握った。
「いただきます」
 いつもなら口いっぱいに頬張る。だけど今朝は、重たい心を反映してか、フォークを握る手までが重い。私は緩慢な動きで、手前の葉っぱをフォークにのせて口に運んだ。
 フレッシュサラダはしょせん、葉っぱだ。
 ……あれ? だけど不思議なもので、葉っぱにも風味があった。
 これまでサラダは、濃厚なドレッシングの味だった。けれど濃厚なドレッシングがなくとも、ちゃんと素材の味がするのだということに、初めて気づく。
「私、これ好きかも……」


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