異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
ライがひとつうなずいてノートを受け取る。それをチラリとうかがい見ながら、私は内心でホッと安堵に息ついていた。
実は、私はライから渡されていたノートの存在をコロッと忘れており、ここに来る直前に思い出して、慌てて記入したのだ。
すると、目の前でパラパラとノートをめくっていたライが眉間に皺寄せて固まる。
うん? もしかしてなにかうまくなかっただろうか?
だけどノートには、ダイエットを開始した昨日のお昼ご飯から、ちゃんと漏れなく書いたはず……。
「ライ・ザック殿、少々失礼いたします」
ここでアイーダがライにひと声かけて、横からノートを覗く。
私は脳内に、ノートに書いた内容を思い浮かべた。【夜の体重、***キロ。昼ご飯、腹一分目。夜ご飯、腹一分目。準備運動、王宮庭園を二百メートルダッシュ。体力測定、腹筋0回、腕立て測定不能、背筋測定中止。ライは、ガチムチマッチョで威圧感がすごい。顔が怖い。眉間に皺を寄せられると、震えちゃうくらい怖い。】
……うん。言われたことは、ちゃんと全部書けているはずだ。